『問題提起が「窮鼠」で解答編が「俎上」です』
ああ、本当に俎上が世の中に出てくれて本当によかったなぁ…と思います 解答編のないマンガも世の中には沢山ありますからね それだけ読者反響が大きかったのかなぁと思います
『愛情というものを考えなくてはと思ったのは。私見ですが、男性は恋愛をしない生き物だと思ってるからなんです。私にとっては、恋愛をしない人たちが愛だのなんだのとごちゃごちゃ考える話というのは、やりようによっては描くのがとても楽しい作品になるのではないかと考えたんですよ。』
゚(∀) ゚ エッ?そうなの!?!?私、思いっきり恭一と今ヶ瀬の恋愛の話と受け止めてました 男性も恋愛する生き物だと思ってます~ むしろ男性のほうがロマンチストなのでは?と思っているくらいです だからこそ私にとって窮鼠シリーズは心に響いたのでしょうね
『決して誰の気持ちも美化しないように努めました。もしかしたら、恭一を好きになって苦しんだ今ヶ瀬の想いをを純粋だと思ってくださる読者のかたもいるかもしれませんが、彼はゲイで、恭一が好みの男だったから好きになっただけです。今ヶ瀬はやたら純愛っぽく訴えてみせるけど、結局は普通の情と欲。恭一もそれはわかっているんです。だから彼も葛藤していた。』
う~ん、私は今ヶ瀬はとっても一途で繊細な男だと思うのです 男限定しかも恭一限定ですけれどね
情と欲でも男限定でも、今ヶ瀬は恭一を誰よりも欲してて、狂おしい程その人が欲しくてたまらない、誰にも渡したくない、会いたくて会いたくてしょうがない、自分の人生に居てほしい 私はこれは恋だと思います(愛か?と言われたら…ですけど)
今ヶ瀬は純愛ぽく~と書かれてますが、私にとっては今ヶ瀬の恋は純愛にみえました 男が男を好きでそれがその人の性癖で、そして好きになっった 狂おしい程恋をした どうしても忘れられない、どういう手を使っても手に入れたい、でも手に入れたその幸せに耐えられない…その辺がみていてとてもやるせなかったです
『作中で、恭一が今ヶ瀬に「お前なんか俺が男だったら洟も引っかけなかったくせに」と言うくだりがありますが、これは絶対に言わなければならないことだと思っていました。恭一がいろんなハードルを超えることを求められてきた一方で、今ヶ瀬は自分の性癖どおりの情や欲にかられてきただけです。「男でも女でも関係ない。貴方だから好きなんだ」という話では決してない。性欲を感じセックスを伴う以上、結局は性癖の問題なんです。そこは美化せず、はっきり描かなきゃいけないと思いました。』
「貴方だから好きなんだ」という話ではないと書かれてますが、「貴方」の中には
「性別が男である」と言う事も入ってると思うんですよ 恭一を構成する要素のなかに「男」って入っているから「恭一が女だったら」とかって意味がないのでは?と思うのです
だって漫画の中で恭一は男なんですから
そして今ヶ瀬は男でゲイなんですから
そしてそれが全ての発端なのですから
男であることは変わらないのです でも確かに恭一が女だったら今ヶ瀬は恭一に恋をしなかったでしょう でも恭一は?今ヶ瀬が女だったら間違いなく告白され付き合って恋をしたでしょう 「どの女にも渡さない状態」にされていて結婚してかなり嫉妬深い妻を抱えた結婚生活をしたんだとおもいます
今ヶ瀬は性癖の垣根を越えない範囲で精一杯で恭一に恋してる
でも恭一は違うんです 普通の幸せや世間体を捨てるだけでなく性癖の垣根を超えて今ヶ瀬を愛する決心をした
「(性別に拘らず)純粋に愛する」点では今ヶ瀬より恭一のが断然上で、器がデカイと思います
恭一が散々「ゲイじゃないから男の愛し方が分からない」というので
私は「愛し方は男だって女だって一緒じゃない」と言ってきました 恭一ってずっと流され侍だったから(ていうか
恭一は女性ですらちゃんと愛せるのか?)と疑問だったし「愛し方」が分からないって愛し方=付き合ってる相手への付き合い方や接し方じゃないの?と思っていたのですが、
恭一は本気で「自分が男を愛せるのか」と悩んでいたのですね たまきちゃんにはとても愛情を感じましたしね 今ヶ瀬とのやりとりでその辺成長したのかな…と思いましたが
それにノンケがゲイに迫られて流されたにしても「気持ち悪い」と脊髄反射拒絶するのではなく「愛してるのか幸せにしてやれるか分からない」と悩むに至るのは相手に対して物凄く誠実ですよね 恭一って今ヶ瀬相手が1番誠実な男な気がしてきましたたまきちゃんにも誠実だったと思いますが…一番は今ヶ瀬で、結局彼女より今ヶ瀬選んだのです怪我をした、親を亡くした、自分を想ってくれる可愛い若い彼女を捨ててしまったのです
全てを捨てて選んでも何も残らないかもしれない恋を選び、しかも終わりのを看取る決心までしているその覚悟した恭一は本当に本当にアンタ流され侍だったっけ?と言う感じな程カッコいい!
『愛情の正体が何か?というところから立ち上げた話ですが、愛情と執着を描いているからこそ、読んでくださった方がどこかの場面で何かを思って下さるのではないかと思います。受け止め方はそれぞれだと思うのですが…』
こうして考えてみると恭一は愛で悩み今ヶ瀬は恋で悩んでいたような感じがします
愛って何よ、恋って何?といわれるとうまい受け答えはできないのですがw 愛は見返りを求めない、恋は欲しくて欲しくてたまらない盲目状態 な解釈です(私的に)
愛だの恋だのぐるぐる悩んでそれに囚われて冷静さを失って、嬉しさや楽しさだけじゃなく悲しみや切なさも発生する まさに『人生ってややこしくて楽しいのよね』状態ですねw
『私自身このキャラ達を「人」として尊重し大切に描いてきましたが、その彼らをまさに実在の人間のように愛してくれる読者さんがいることもとてもうれしいです。丁寧に読んでいただけたことを深く感謝しています。』
恭一視線の「この恋の終わりを俺は看取る」の
今ヶ瀬の最後の笑顔が最高に大好きな私です 1番萌える顔この笑顔、可能な限りいつまでも恭一が見れればと願います
いつもいつも思いますがご自身のマンガのキャラを大事にしている作家さんって本当に大好きです
次は高永さんのインタビュー感想♪こちらもと~~~っても長くなりそうな予感(*=ω=*)
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